2017年02月16日 12時20分

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

三菱重工サーマルシステムズ、低GWP冷媒採用の次世代型大容量ターボ冷凍機「GART-ZEシリーズ」を開発
小容量から大容量まで国内初のラインアップ

東京, 2017年02月16日 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工サーマルシステムズ株式会社(社長:楠本 馨、本社:東京都港区)は、地球温暖化係数(GWP)※1が1未満でオゾン層も破壊しない環境負荷が極めて低い冷媒「HFO-1234ze(E)」を採用した次世代型ターボ冷凍機の「GART-ZEシリーズ(固定速機)」および「GART-ZE Iシリーズ(インバータ機)」を開発、4月から販売を開始します。冷凍能力300冷凍トンから5,000冷凍トン※2まで対応。これにより、すでに販売している小容量クラスの低GWP冷媒モデルETI-Zシリーズと併せ、国内メーカーで初めて低GWP冷媒モデルで150冷凍トンから5,000冷凍トンまでラインアップすることとなります。

GART-ZE / ZE Iシリーズは、2014年の発売以来高い支持を得てきたGART(固定速機) / GART-I(インバータ機)シリーズの高性能とコンパクト性を継承しています。HFO-1234ze(E)冷媒に適した圧縮機羽根車の翼形状や熱交換器に改良し、高性能・環境性を追求するとともに、各構成機器の小型化・配置にも配慮して設置性を高めています。固定速機2,000冷凍トンモデルの定格COP※3は6.4で、世界トップクラスの省エネ性を発揮します。

HFO-1234ze(E)冷媒の大気中での温室効果は、CO2と同程度と小さく、オゾン層破壊係数も0です。このため、大気中への排出や使用後の回収・破壊などの面でフロン排出抑制法※4の適用を受けません。

マイコン操作盤は、最新基板の採用によりCPUの高速化でさらに高精度な制御を可能としており、省エネ運転をサポートします。操作部はコンパクトで制御部から独立しているため、異なる冷凍機の設置条件に合わせて操作部を使いやすい位置に取り付けることができ、移動も簡便です。加えて、液晶表示部はタッチパネル式で操作性に優れています。また、メンテナンス時期を自動で表示するなど冷凍機本体の保守サポートも行います。

三菱重工サーマルシステムズはターボ冷凍機の国内トップメーカーで、地域冷暖房や工場空調向けなどに、多数のターボ冷凍機を供給しています。今後も低GWP冷媒を使った高性能製品の開発に注力し、グローバル市場での地球環境保全に貢献していきます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.mhi.co.jp/news/story/1702165840.html

※1: GWPはGlobal Warming Potentialの略。CO2を1とした係数で、値が小さいほど環境性に優れます。
※2: 2,500冷凍トン以上は、パラレル(圧縮機2台)対応。
※3: COPはCoefficient of Performanceの略。成績係数のことで、値が大きいほど省エネ性に優れます。
JIS規格に基づき算出。COP=定格冷凍能力(kW)÷消費電力(kW)。補機動力を含みます。
※4: フロン回収・破壊法の改正により、フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)が、2015年4月1日に施行されました。

概要:三菱重工業株式会社

詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。

担当窓口:三菱重工サーマルシステムズ株式会社

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: エネルギー

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