2017年07月25日 11時30分

Source: NEC Corporation

NEC、AI時代に向けたExpress5800サーバ製品群を強化
「RAPID機械学習」の高速化やサーバ運用の省力化を支援

東京, 2017年07月25日 - (ACN Newswire) - NECは、IAサーバExpress5800製品群の強化として、最新のインテル(R) Xeon(R) プロセッサー Scalable ファミリーを搭載するとともに、GPUボード搭載可能なモジュラーサーバ1モデルと2Wayラックサーバ2モデルを8月より順次提供します。

今回の製品強化に合わせて、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)の1つであるディープラーニング技術を搭載した「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」(以下、「RAPID機械学習」)(注2)をGPUに対応しました。GPUボードを搭載した今回の新製品と組み合わせることで、学習・予測処理に関して従来に比べ約10倍高速化します。
これにより、大量データによる学習・予測処理の高速化が求められる工場ラインでの製品検査業務において、従来人手で行っていた検査業務工数の削減や作業品質の均一化を可能にします。

さらに、保守サポートとして、導入した機器の稼働状況の見える化を実現する「サーバ診断カルテ」を9月より提供し、NECのエンジニアがリモートでトラブル解決やアップデートを行うリモート診断/運用やAI分析による故障の予兆保守などのサポートも順次提供することで、サーバ運用の省力化を支援します。

NECは社会ソリューション事業に注力しており、これらの新製品・サービスを拡販することで、企業や団体の情報基盤の安心で安全な利用を支援します。

背景

近年、労働力人口減少による人手不足が、企業の生産現場における熟練技術者の後継者不足や情報システム部門のシステム維持/運用要員の不足など様々な現場で課題となっています。

労働力減少の対策として、AIを活用した熟練技術者のノウハウやベテラン社員の知見等に基づく業務効率化や自動化が進められてきており、今後さらにAIの活用は拡大すると見込まれます。

今回新たに提供するExpress5800シリーズは、AIエンジンと組み合わせることで高速処理を実現するGPUボード搭載可能モデルの製品化やサーバ運用省力化を支援する保守サポートの強化を行い、AI時代を支えるプラットフォームを実現します。

特長

1.IAサーバExpress5800製品群の強化

性能・拡張性・保守性に優れ、多様なシステムに適応する3モデルを製品化しました。全てのモデルで最新CPU(インテル(R) Xeon(R) プロセッサー Scalable ファミリー)を採用するとともに、GPUボードの搭載を可能にしました。

- モジュラーサーバ「Express5800/D120h」(1モデル)
- 2Way 1Uラックサーバ同等の性能と拡張性を有した2Uサイズに4ノード搭載が可能な高密度型モジュラーサーバ。最大26コアの最新CPUを採用、1ノードあたり最大2TBのメモリ搭載が可能で従来機比で約25%の性能向上を実現。大規模な仮想化統合基盤やハイパーコンバージドインフラ等高集積を求められるニーズに最適。また、AI処理向けにGPUボードを搭載可能な、2Uサイズに2ノード搭載の製品を新たにラインアップとして追加。
2Way 1U/2Uラックマウントサーバ「Express5800/R120h-1M」、「同/R120h-2M」(2モデル)
最大28コアの最新CPUを採用、CPUラインアップを従来機比で大幅に拡充し、かつ約50%の性能向上を実現した2Wayラックマウントサーバ。内蔵ストレージを「R120h-2M」では最大30台、「R120h-1M」では最大11台搭載可能とし、高速、大容量処理に最適化。中・大規模のデータ処理基盤やサーバ仮想化統合基盤、ハイパーコンバージドインフラに最適。

2.「NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習」の強化

「RAPID機械学習」の画像解析版において、画像解析で高速処理を実現するGPUに対応し、学習・予測処理に関して従来のプロセッサー処理に対し約10倍高速化しました。これにより、特に工場ラインの検査業務の自動化など、大量データの高速化処理が求められるニーズに対応します。

今後も「RAPID機械学習」を始めとしたディープラーニングアプリケーションの対応を進め、AI向け処理の高速化に取り組んでいきます。

3.保守サポートの強化

保守サポートの強化として、サーバの保守契約を締結しているお客様向けに「サーバ診断カルテ」を新たに提供します。定期的にサーバのログを収集することで、人間の健康診断のように定期的にサーバを診断し、作成したカルテを提供します。これにより、お客様自身で最新のシステムの構成状況や稼働状況の容易な把握が可能です。なお、本サービスは今回の新製品から提供を開始し、今後の新製品にも対応していきます。
また、来年度以降、NECのエンジニアがリモートでトラブル解決やアップデートを行うリモート診断/運用や、AI分析による故障の予兆保守を順次提供する予定です。単なる保守サービスだけでなくお客様の運用にまで踏み込んだ新たな価値を提供していきます。

希望小売価格、出荷開始日

製品/サービス名: 希望小売価格(税別)/出荷開始日
Express5800/D120h: 375,000円~(注3)/2017年9月26日
Express5800/R120h-1M: 568,000円~(注3)/2017年8月23日
Express5800/R120h-2M: 640,000円~(注3)/2017年8月23日
NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習(画像解析V2.1 GPU版): 22,500,000円~(注3)/2017年8月1日
NEC Advanced Analytics - RAPID機械学習(画像解析V2.1 CPU版): 3,750,000円~(注3)/2017年8月1日
サーバ診断カルテ(注4): 保守サービス契約に含む(注5)/2017年9月下旬(サービス開始時期)

NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://jpn.nec.com/press/201707/20170725_01.html

(注1)「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)は、NECの最先端AI技術群の名称です。"The WISE"には「賢者たち」という意味があり、複雑化・高度化する社会課題に対し、人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めています。
NECのAI技術 http://jpn.nec.com/bigdata/ai/
(注2)RAPID機械学習:ディープラーニング技術を搭載し、事前に手本となるデータを読み込むことで傾向を自動で学習するため、データの分類/検知/推薦などの高精度な判断が可能。また、NEC北米研究所の独自技術により、分析エンジンの高速化と軽量化の両立を実現。これにより、大規模なマシンリソースを必要とせずにサーバ1台から分析処理ができるため、幅広い業務や企業への適用が可能。
参考URL: http://jpn.nec.com/rapid/
(注3)最小構成価格。D120hは1ノード分の価格
(注4)サービス対象機種はExpress5800/D120h、R120h-1M、R120h-2Mより順次対応
(注5)「ExpressSupportPack G4」及び「ハードウェアメンテナンスサービス」の標準メニューとして提供

Express5800シリーズについて
URL: http://jpn.nec.com/express/

RAPID機械学習技術について
URL: http://jpn.nec.com/rapid/

Express5800シリーズに関するお客様からのお問い合わせ先
NEC ファーストコンタクトセンター
TEL: 03-3455-5800
(受付時間:9:00~12:00、13:00~17:00)
※月曜日~金曜日(祝日・NEC所定の休日を除く)

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。

「RAPID機械学習」に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC クラウドプラットフォーム事業部
E-Mail: rapid@cmg.jp.nec.com

Source: NEC Corporation
セクター: メディア, IT

Copyright ©2024 ACN Newswire. All rights reserved. A division of Asia Corporate News Network.


新着プレスリリース


もっと見る >>