2018年03月28日 15時30分

Source: Eisai

エーザイ株式会社と日医工株式会社の戦略提携に関するお知らせ

東京, 2018年03月28日 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫、以下 「エーザイ」)と日医工株式会社(本社:富山県、代表取締役社長:田村友一、以下 「日医工」)は、本日、両社の保有する資産及び強みを最大限に活用し、シナジーの最大化を図ることを通じて、ジェネリック医薬品事業の拡大と成長を実現し、両社それぞれの収益拡大をもたらすことを目的とした資本業務提携に関する戦略提携契約及び株式譲渡契約(以下「本契約」)を締結しましたので、お知らせします。

本契約に基づき、エーザイから日医工に対して、エーザイの完全子会社であるエルメッドエーザイ株式会社(本社:東京都、以下 「エルメッドエーザイ」)の全株式を戦略提携の進捗に応じて段階的に譲渡するとともに、両社はエーザイが進める領域エコシステムの構築に向けた協業、ならびにエーザイがインドバイザッグ工場を中心に推進する医薬品原薬(API)事業における提携を進めて参ります。

1. ジェネリック医薬品のビジネスモデル変革に向けた資本業務提携

エルメッドエーザイは、1996年にエーザイの100%子会社として設立され、低価格かつ患者様に服用しやすい「付加価値型ジェネリック医薬品」の開発をコンセプトとし、エーザイとの共同販促体制のもと、ジェネリック医薬品の普及・拡大に貢献してきました。

一方、日医工は、1965年の創立以来、健康な生活を願う人々の期待に応えるため、経済性に優れた医療用医薬品の製造販売を主力事業として展開し、国内最大規模のジェネリック医薬品メーカーとして業界をリードしてきました。現在は2016年からスタートさせた第7次中期経営計画“Obelisk”で掲げた3つの基本戦略『シェアUP力』『供給能力』『開拓力』と継続的なコスト改善策『Profit Management Plan 2019』の着実な実践を図ることなどを通じて世界ジェネリック医薬品メーカーTOP10入りを目指しています。

ジェネリック医薬品ビジネスの事業環境が大きく変化する中で、国内最大規模のジェネリック医薬品メーカーである日医工がエルメッドエーザイに資本参加し、日医工の『豊富な製品ラインナップ』『供給能力』とエルメッドエーザイの付加価値型製剤技術など、両社の強みを融合し、『シェアUP』と共に規模の拡大によるコスト低減を実現させることによって、ジェネリック医薬品事業のビジネスモデルの変革と事業基盤の強化を図ります。

両社は事業統合を一つの機会と捉え、高品質で付加価値のあるジェネリック医薬品により、多くの患者様貢献に寄与するよう、新たなジェネリック医薬品のビジネスモデルを作り上げていく所存です。

2. 領域エコシステムの構築と推進

エーザイは、患者様のTrue Needs(真のニーズ)を引き出す力、その解決策をDesign(デザイン)する力、臨床試験やリアルワールドデータ等のメディカルデータをもとにアウトカム(治療成果と経済性)やアクセス提案をする力等をコアとするプラットフォームを構築します。その上に様々なコンテンツを載せ、患者様をはじめとする各ステークホルダーに、薬剤をはじめとする必要なソリューションをお届けする領域エコシステムを拡充し、患者様価値創造を目指しています。

本契約により、広範なジェネリック医薬品等を有する日医工がコンテンツを提供するパートナーとして加わります。これにより、認知症・肝臓病をはじめとする領域エコシステムの拡充および地域医療における患者様貢献のさらなる拡大に寄与することとなります。日医工においては、上記の推進により、地域包括ケアをはじめとする新たな市場への『開拓力』の更なる強化を見込んでいます。

3. 高品質かつ価格競争力のあるAPIの活用

エーザイは、インドバイザッグ工場における研究開発、製造、品質管理、監査等の機能を最大限活用し、高品質かつ価格競争力のあるジェネリック医薬品を中心としたAPIの供給事業を展開しています。本工場は既に日本のみならずWHOの高い品質基準にも合致する高品質な製造能力に加え、価格競争力をも発揮しうる実力を有しています。

日医工の『Profit Management Plan 2019』においても、エーザイからの優れたAPIの供給はこの実現に大きく貢献するものと考えています。

本契約に基づき、今後エーザイから日医工に対し、価格、品質、安定供給等の点から優れたAPI供給に関する提携を推進します。また、日医工の新規製剤の開発においても、エーザイのAPIの開発力と製造技術を活用し、効率性の更なる向上や確実な申請・承認取得が期待できます。

これにより、両社は今までにない高品質かつ安定供給を実現しうるジェネリック医薬品を用いて医療への貢献を果たして参ります。
 
なお、エーザイと日医工は、今後条件等を協議の上、日医工が保有する製剤についてはエーザイが、またエルメッドエーザイが保有する製剤については日医工が、2018年10月以降それぞれコプロモーションを実施する予定です。
 
エーザイは、完全子会社であるエルメッドエーザイの発行済株式の20%を、戦略提携開始時にあたる2018年4月2日(予定)に日医工へ譲渡する予定です。これにより、エルメッドエーザイは日医工の持分法適用会社になる予定です。また、両社による上述の戦略提携の一定の進捗が達成されることを条件として、2018年10月1日(予定)に13.4%を譲渡、2019年4月1日(予定)に残りの全株式を譲渡することを予定しています。当該取引が全て実行された時点で、エルメッドエーザイは日医工の完全子会社となる見込みです。

なお、本契約による2017年度の連結業績に与える影響は、両社ともにありません。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2018/news201826.html

概要:エーザイ株式会社

詳細は www.eisai.co.jp をご覧ください。

Source: Eisai
セクター: バイオテック

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