アプレとNEC、AIによる新たな真贋判定サービスを共創

2018年07月27日 10時00分

Source: NEC Corporation

高級ブランド品の二次流通市場で画像認識技術を活用

東京, 2018年07月27日 - (JCN Newswire) - 株式会社アプレ(本社：東京都台東区、代表取締役社長：海津敦、以下アプレ)と日本電気株式会社(本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長兼CEO：新野隆、以下NEC)は、アプレが保有する高級ブランド品の高い真贋判定技術と、NECのAI技術を組み合わせた真贋判定サービス「TALグレーディングレポート発行サービス」を、アプレの新ビジネスとして共創しました。

高級ブランド品の二次流通市場(中古品、並行輸入品等、注1)は、従来のBtoBやBtoCでの流通に加え、インターネットを通じたCtoCなど流通ルートの多様化もあり年々拡大している中、模倣品の流通による被害防止や、適正な鑑定に基づく適正な価格での取引が求められています。二次流通品の真贋ならびに品質状態の判別(以下「真贋判定」)は専門家の鑑定により行われますが、鑑定書が付属された取引が少なく取引毎に鑑定が必要となるため、必要な鑑定工数に対する専門家の不足が課題となっています。また、鑑定書を発行しても現品と鑑定書がすり替わる可能性があるなど、鑑定書による取引が普及しづらい課題もあります。

今回アプレはNECとの共創活動を通じ、これまで培ってきた高い真贋判定技術と、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE(注2)」の物体指紋認証技術を活用した「GAZIRU個体識別サービス(注3)」を組み合わせることで、これまでにない新しいビジネスを創出しました。

「TALグレーディングレポート発行サービス」は、アプレによる高級ブランド品の真贋判定結果をグレーディングレポート(注4)として発行し、NECの「GAZIRU個体識別サービス」により現品の画像と関連づけて管理することで、すり替わりを防止できる信頼性の高いレポートの提供を実現しています。

本サービスの利用イメージとして、二次流通業者や個人が二次流通市場で自らの取扱商品を販売する際に、アプレの本サービスを利用して、取扱商品の真贋判定結果に基づき発行・管理されるグレーディングレポートの提供を受けることで、以後の取引の際に専門家による再鑑定が不要となるため、鑑定コストの削減や二次流通業界全体における鑑定工数不足の解消が期待できます。また、信頼性の高いレポートをもとに安心して取引が行えることで、自らの取扱商品の販売促進へ貢献します。なお本サービスは、本年9月より提供開始予定です。

NECは今回、「GAZIRU個体識別サービス」を国内で初めて高級ブランド品の二次流通市場に活用しました。GAZIRU個体識別サービスは、製品や部品の表面に自然発生する微細な差異から個体を識別する「物体指紋認証技術」を活用しています。商品そのものの撮影画像のみで個体を識別できるため、識別用のICタグやバーコードの準備・取り付け工数の削減が期待できるだけでなく、偽造等に対する安全性がより強固になり、アプレが提供する「TALグレーディングレポート発行サービス」の信頼性を高め、二次流通市場からの不正品の撲滅・排除に貢献します。

アプレは、国内並びに海外の二次流通市場においてハブとなれるように取組みを行ってきました。今後も二次流通市場において信頼性を担保したトレーサビリティを確立し、BtoB、BtoCの真贋判定で「よりどころ」となるように科学判定とAI技術を積極的に活用していきます。

NECは、今後もAI・IoT技術をはじめとする先進ICTを活用し、二次流通市場におけるデジタルトランスフォーメーションを加速することで、売り手・買い手双方の利益を守る安心・公平な取引の実現と市場の健全な発展につながる新たな社会価値「共創」に貢献していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/201807/20180727_01.html

概要：日本電気株式会社（NEC)

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Source: NEC Corporation
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