2018年08月21日 13時00分

Source: Fujitsu Ltd

富士通、リレー式計算機「FACOM128B」が重要科学技術史資料として登録

東京, 2018年08月21日 - (JCN Newswire) - 当社が1959年に製造し、現在でも稼働するリレー式計算機(注1)「FACOM128B」および関連資料が、このたび独立行政法人国立科学博物館(注2、以下、国立科学博物館)により、重要科学技術史資料(愛称:未来技術遺産)として登録されることが決まりました。登録は8月28日に行われ、同日に登録証授与式(国立科学博物館内)が開催されます。

重要科学技術史資料は、科学技術の発達上重要な成果を示すとともに次世代に継承していくうえで重要な意義を持ち、国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えた資料を選定し保存を図ることで、日本の科学技術を支えてきた先人たちの経験を次世代に継承していくことを目的に、国立科学博物館が2008年から登録を行っているものです。

1956年に販売を開始した「FACOM128」は、国産では初となるリレー式商用計算機であり、当時としては先進的な内部処理の自己検査機能やリトライ機能などを搭載しています。中でも後期モデルの「FACOM128B」は、高い信頼性を持つ計算機として評価され、戦後初の国産旅客機であったYS-11やカメラレンズの設計に活用されるなど、日本の高度成長期の科学技術の発展に貢献しました。

今回、「FACOM128B」の科学技術への貢献に加え、設計・製造・保守・運用に関わる資料とともに、世界最古級となる計算機が現在も稼働できる状態で保存(注3)されていることが評価され、日本のコンピュータ黎明期を牽引したリレー式計算機として重要科学技術史資料に選定されました。

当社はリレー式計算機を稼働させ続けることを通じ、その開発・製造に携わった技術者たちの想いを次世代に継承させることを目的に、「富士通リレー式計算機技術継承プロジェクト」を2006年10月に始動しました。本プロジェクトでは、設計・製造・保守・運用に携わった技術者と現役の技術者が、製造からまもなく60年を迎えようとしている「FACOM128B」と、姉妹機である「FACOM138A」を稼働させ続けています。

今後も、リレー式計算機を始めとするコンピュータに加え、通信機器やデバイス、ICTソリューションなど、当社が取り組んできた科学技術成果に関する資料の収集・保全・分析・活用を通じて、未来への技術遺産の継承だけでなく、次世代の技術革新への貢献に取り組んでいきます。

詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/08/21.html

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。

Source: Fujitsu Ltd
セクター: エレクトロニクス, IT

Copyright ©2024 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.

関連プレスリリース


「富士通SX調査レポート2024」を公開、サステナビリティ経営成功のカギはデータ利活用
2024年04月23日 10時00分
 
富士通、世界初 形式の異なる企業のデジタルアイデンティティー証明書を変換する技術を開発し欧州データスペースへの接続実証に成功
2024年04月19日 10時00分
 
富士通とオラクル、日本市場におけるデータ主権要件に対応するソブリンクラウドの提供に向け戦略的協業
2024年04月18日 11時00分
 
富士通、REHAU Industries様の部品製造工程における品質管理を支援
2024年04月09日 17時00分
 
富士通、三菱UFJフィナンシャル・グループ様とネイチャーポジティブの実現に向けたMOUを締結
2024年04月04日 10時00分
 
富士通Japan、静岡がんセンター様の全ゲノム解析・RNAシーケンシングを併用するゲノム検査に対応した「がんゲノム医療統合システム」を構築
2024年03月25日 14時30分
 
富士通、採用計画について
2024年03月19日 10時30分
 
富士通とAWS、クラウドでのレガシーシステムのモダナイゼーション加速に向けてグローバルパートナーシップを拡大
2024年03月18日 12時00分
 
富士通など、超伝導量子コンピュータを用いた超高性能計算プラットフォームが、「第53回 日本産業技術大賞」の最高位「内閣総理大臣賞」を受賞
2024年03月15日 10時30分
 
東海国立大学機構と富士通、包括協定における宇宙天気予測の課題探索や技術開発を加速
2024年03月14日 11時40分
 
もっと見る >>

新着プレスリリース


もっと見る >>