2019年05月23日 11時00分

Source: Honda

Honda、「第69回 自動車技術会賞」を受賞


東京, 2019年05月23日 - (JCN Newswire) - 本田技研工業株式会社の完全子会社である株式会社本田技術研究所の技術者が本日「第69回 自動車技術会賞」の「浅原賞技術功労賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「論文賞」を受賞しました。

自動車技術会賞は、公益社団法人自動車技術会により、1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的に創設され、現在、「学術貢献賞」、「技術貢献賞」、「浅原賞技術功労賞」、「浅原賞学術奨励賞」、「論文賞」、「技術開発賞」の各賞において表彰されるものです。

今回受賞した技術、技術者および受賞理由※1は次の通りです。

なお、授賞式は、本日13時45分よりパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)にて行われます。

浅原賞技術功労賞

受賞テーマ
「繊維強化樹脂の自動車の構造利用に向けた学術貢献」

受賞者
漆山 雄太(うるしやま ゆうた)株式会社本田技術研究所

受賞理由
繊維強化樹脂材料で作られる構造部品において、その強度・衝撃吸収特性は、材料の内部破壊とその進展に強く影響を受ける。それらの影響を把握し、材料を構造部品に活用していくことが実用化に向けての課題の一つであった。受賞者は、繊維強化樹脂材料で作られる構造部品の強度や衝撃吸収特性などを対象に、微視的スケールの内部破壊から始まる破壊進展に関した研究に取り組み、強度・衝撃吸収特性のシミュレーションの実用化を進めてきた。また同様に、破壊進展が影響する疲労問題に関しては、国際産学連携プロジェクトなどにより、新しい概念提案による精度向上に向けた提案をおこなってきた。これらの研究成果に関して、学術論文活動や総説と講演をおこない、自動車分野における繊維強化材料による構造の実用化に向けた技術発展に大きく寄与した。

浅原賞学術奨励賞

受賞テーマ
「Large Improvement in Magnetic Properties of Hot-Deformed HREE-Free Nd-Fe-B Magnets Using the Rapid Heating Technique of the Powder」

受賞者
中澤 義行(なかざわ よしゆき)株式会社本田技術研究所

受賞理由
電動車両駆動モータ用磁石には特性向上のために重希土類元素Dy、Tb※2が添加されている。しかし重希土類元素は、希少資源で高価であること、偏在性の高い元素であることから、重希土類完全フリー化を進めている。一方で、フリー化による性能低下をリカバーすることが課題だった。受賞者は駆動モータ用磁石において、重希土類フリーを保ったまま磁気特性を向上するために、微細組織に一部存在する粗大結晶粒に注目した。そして実験と解析により、粗大結晶粒による性能低下と、その粗大化メカニズムを明確にした。この知見を基に、粗大化を抑制できる急速加熱処理を用いた組織制御技術を発案した。その結果、重希土類フリー磁石では最高の磁気特性値を達成した。本研究成果は電動車普及に大きく貢献する技術であり、受賞者の今後の活躍が期待される。

論文賞

受賞テーマ
「高効率Diesel Particulate Filter 再生触媒の開発」

受賞者
森 武史(もり たけし) 株式会社本田技術研究所
迫田 昌史(さこた まさふみ)同上
根本 康司(ねもと こうじ)同上
古川 孝裕(こがわ たかひろ)三井金属鉱業株式会社
柿﨑 慶喜(かきざき よしのぶ)三井金属鉱業株式会社

受賞理由
ディーゼルエンジンから排出される黒煙(PM)はディーゼルパティキュレートフィルター(DPF)で捕集される。PMが溜まったDPFは温度上昇により強制再生しているが、このときの燃費低下/排出ガス量(エミッション)増加が課題となる。これに対し、本論文は高速でDPFを再生可能な触媒技術を提案した。高解像度の電子顕微鏡によりPM粒子形状・構造を観察し、マクロ、メソ、ナノの視点からその形状・構造に適した触媒形状やコート状態とすることで、PMと触媒の接触性を高め、PMの火炎伝播反応を促進させるコンセプトを立案した。この触媒を具現化し、実車で検証した結果、飛躍的に再生性能を高めることに成功した。本技術は高効率ディーゼル車に搭載され、低燃費/低エミッションに大きく貢献しており、環境の点からも高く評価される。

論文賞

受賞テーマ
「旋回時の路面入力に対する車両応答に関する研究」

受賞者
内藤 真先(ないとう まさき)株式会社本田技術研究所
足立 由夫(あだち よしお)株式会社本田技術研究所
長久 真樹(ながひさ まさき)株式会社本田技術研究所

受賞理由
一般的に運動性能を検討する場合、操縦安定性と乗心地を分けて検討するが、一般道では両者を明確に分けることができない車両応答が発生することがある。旋回中の路面入力による横・ヨー・ロール応答に関して、理論モデル構築と実車計測によるモデル検証を行って現象を解析した報告例はない。本論文では、旋回中の路面入力による車両応答の性能設計をするために、実走計測の結果から必要なモデル要素を抽出し、シンプルなモデルを提案した。このモデルでは、接地荷重の動特性を考慮した新たなタイヤモデルを用いている。提案のモデルは、必要最低限のモデル要素で構成されており、開発の初期段階で性能検討が可能である。これにより、走行時に問題になる旋回中の路面入力による車両応答向上に貢献が期待され、高く評価される。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.honda.co.jp/news/2019/c190523.html

概要:本田技研工業株式会社

詳細は www.honda.co.jp をご覧ください。

Source: Honda
セクター: 自動車全般, ビジネス, 自動車

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