2019年12月05日 11時00分

Source: Fujitsu Ltd

富士通、川崎重工業様の航空機製造業務プロセスの効率化を支援するSAPソリューションの導入に向けて設計を完了

設計から製造までの一貫した情報の一元管理により高精細なトレーサビリティの実現とさらなる生産性向上に貢献

東京, 2019年12月05日 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:時田隆仁、以下、富士通)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:福田 譲、以下SAPジャパン)は、川崎重工業株式会社(本社:神戸市中央区)航空宇宙システムカンパニー(プレジデント:下川広佳 取締役常務執行役員、以下、川崎重工)様の設計・製造プロセスの効率化を支援するソリューション「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」(注1)の2020年7月予定の本稼働に向けて設計を完了しました。

川崎重工様は、これまで、製造業務プロセスで発生するこれらの作業において人手による紙文書で厳格な運用をしてきましたが、さらに詳細なトレーサビリティの確保や、お客様および航空機製造認定を行う認証機関への迅速な情報開示を実現するためには、膨大な資料の電子化と業務の効率化が課題となっていました。

富士通は、これらの川崎重工様の課題を解決するため、製造業務プロセスの効率化を実現する「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」の導入により、紙文書の電子化と業務効率化に貢献します。

背景

航空宇宙産業は、機体ごとに異なる設計や、生産台数がある程度決められているなど、一つの機体を様々な仕様で製造する多品種少量生産の産業です。そのため、製造の自動化が難しく、大部分の作業を熟練技術者による手作業に依存しています。また、多数の協力会社との連携も必要なため、より複雑な製造工程となっています。航空機製造の工程においては、特に製造記録、検査記録、トレーサビリティについて認証機関より厳密な管理が要求されますが、1機当たりの部品点数が200万から300万点と膨大であり、かつ複雑な製造工程のため、非常に多くの管理工数が必要となっています。また、設計図面や仕様の急な変更など、様々な技術要求に迅速に対応するためには、製造現場に情報を漏れなく正確に伝達する仕組みが必須であり、その効率化が課題となっています。

川崎重工様においても同様の課題がありましたが、その解決策手段として富士通およびSAPが提案する、設計・製造プロセスを統合するソリューション「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」を軸としたシステムが有効であると判断し、導入が決定されました。

システムの特長について

1. 設計BOMと製造BOMの一元管理により設計変更への迅速な対応を実現
「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」は、機体の設計BOM(注2)と製造BOMを一元管理できるため、設計時の変更情報を設計BOMから製造BOMへスムーズに反映することができます。これにより、急な設計変更が発生した場合でも製造現場へ技術要求を漏れなく正確に伝達することができ、製造開始の遅延や手もどりを防止します。

2. 業務プロセスの電子化により詳細なトレーサビリティと業務の効率化を実現
製造現場における各工程内の作業について「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」上でより細かい作業を管理することができるため、例えば各作業の作業時間や使用した部材などの製造記録、およびお客様や認証機関からの要求事項への適合性を示す検査記録など、より詳細な粒度で実績情報を収集することが可能です。これらの実績情報は、製造BOMや作業手順などの指示情報と連携しているため、相互に参照することができ、より詳細なトレーサビリティの実現に貢献します。また、膨大な部品に関する製造情報の電子化により、業務が効率化でき、お客様からの情報開示要求があった場合も迅速に対応することができ、信頼性向上にもつながります。

3. 長年培ってきた製造現場のノウハウをシステムに反映
製造現場の作業担当者向けに、その日の作業情報の確認や様々な作業記録を行うタブレット端末向け入力画面に、富士通が、独自のUXデザインアプローチ(注3)を活用したアドオン機能を開発しました。これにより、作業担当者のユーザビリティを向上させるとともに、本来の製造業務に支障をきたすことなく、確実な製造記録、品質記録をスムーズに行うことが可能となります。また、作業計画者向けには、作業員ごとの複数パターンの作業計画を効率的に立案する機能など、これまで川崎重工様が培ってきた生産ノウハウを活用したアドオン機能も開発するなど、さらなる生産性の向上を支援します。

今後について

今後、川崎重工様は、業務プロセスの電子化によって蓄積される製造現場の精緻なデータを活用して、リアルタイムに現場の状況を把握したり、生産活動の改善に役立てていくことを目指していきます。また、富士通はこの活動を支援するため、川崎重工様のデータ活用基盤と「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」の連携を実現し、川崎重工様のさらなる生産性向上を支援していきます。

川崎重工業株式会社 航空宇宙システムカンパニー
生産本部 副本部長(岐阜工場、SCM & IOT担当) 理事・工学博士 酒井 昭仁氏のコメント
「SAP S/4HANA(R) Manufacturing for Production Engineering and Operations」の導入により、設計・製造プロセスを一元化し、より詳細なトレーサビリティと業務の効率化が実現されると確信しております。富士通様、SAPジャパン様には本稼働の確実な実行と、ソリューションへのさらなる機能追加、蓄積されたデータの有効活用に対する強力な支援を期待しております。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/12/5-1.html

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。

Source: Fujitsu Ltd
セクター: エレクトロニクス, ITエンタープライズ

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