2020年06月05日 12時00分

Source: Hitachi, Ltd.

日立、人工呼吸器の3D作業手順書をクラウドサービスで無償提供開始、「組立ナビゲーションシステム」を活用
直観的に理解しやすい3D作業手順書を提供・公開し、人工呼吸器の生産性向上を支援

東京, 2020年06月05日 - (JCN Newswire) - 株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、新型コロナウイルスへの対応に不可欠な人工呼吸器の製造支援を目的に、日立の「組立ナビゲーションシステム」(以下、本システム)を活用した3D作業手順書を、クラウドサービスで無償提供*1します。

日立の「組立ナビゲーションシステム」は、設計工程で製作される完成品の3D CADの設計データから、現場作業者が直感的に理解しやすい3D作業手順書に自動で変換できるシステムです。今回、世界的なヘルスケア企業であるメドトロニック社 (本社:アイルランド)が無償公開した人工呼吸器の設計仕様(3D CADデータ)*2を、本システムに取り込み、組立工程ごとに自動で作業手順化して公開します。本日から1年間*3、クラウドサービス(SaaS形態)で提供し、パソコンやタブレットなどのWebブラウザから、容易に閲覧することが可能です。

今後、利用者間で意見交換を行う専用コミュニティを立ち上げ、作業手順などのノウハウを共有できるサービスの提供も予定しています。

日立の「組立ナビゲーションシステム」は、日立の大みか事業所(茨城県日立市)において確立した「高効率生産モデル」の技術・ノウハウを汎用化し、さまざまな製造現場における作業者の負荷軽減と生産性向上に向け、日立が注力するLumada*4ソリューションの一つとして2017年11月に製品化したものです。

一般に、設計者は3D CADデータをもとに製作図面を作成し、現場作業者がその図面に従って組立作業を行う必要があるものの、専門的な製作図面を読み解きながら組立作業を行うことは、生産現場において負担となっています。

本システムは、完成品の3D CADデータから設計・構造情報を取り込み、独自のアルゴリズムにより分解順序と分解動作の分析を行って、適正な組立順で3D作業手順書を自動生成します。1つの作業を1画面で、組立順に沿って簡潔に表示し、作業者が製作図面から組立の順番を読み解く手間を省くほか、画面に表示される各手順に従って効率的な組立作業を支援します。また、詳細に確認したい設計・構造は、回転や拡大・縮小して確認できるなど、直観的に理解しやすい作業手順を自動生成・提供します。

日立グループは、お客さま、パートナー、そして、グループ・グローバルに働く従業員とその家族をはじめとする、すべてのステークホルダーの皆さまの安全・健康を第一に考え、感染拡大防止に貢献していきます。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2020/06/0605a.html

概要:日立製作所

詳細は www.hitachi.co.jp をご参照ください。

Source: Hitachi, Ltd.
セクター: エレクトロニクス, IT

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