東京, 2025年9月3日 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(注1)(以下、富士通)、富士通のネットワーク事業を担う1FINITY株式会社(以下、1FINITY)(注2)と米Arrcus Inc.(注3)(以下、Arrcus社)は、このたび、AIを支える次世代インフラ事業を強化し、日本およびグローバル市場へ革新的なネットワークソリューションを提供するため、戦略的パートナーシップに関する契約を締結しました。
AIの社会実装が進む中、サービスの高度化に伴ってAIに関連するデータトラヒックが飛躍的に増加しています。その中で、求められるインフラストラクチャの傾向としてデータセンター、クラウド、5G・6Gネットワーク、エッジ環境を横断して接続できるネットワークのニーズが高まっています。
Arrcus社は、インターネットの基盤として幅広く使われているEthernet技術をベースに、高度なルーティングとスイッチングのためのプラットフォームを開発し、ネットワーク事業者やエンタープライズ企業の多様なニーズに応える業界最高水準のネットワークソフトウェアを提供しています。
Arrcus社が開発したネットワーク・オペレーティング・システム・ソフトウェア(以下、ネットワークOSソフトウェア)は、データセンタ内のクラスタからエッジ、複数のクラウドサービスを組み合わせて利用するマルチクラウド環境まで、全て同一のネットワークOSソフトウェアで動作させることが可能なため、導入期間の短縮や一元的な運用管理が可能になります。また、専用ハードウェアではなく、ホワイトボックスと呼ばれる汎用性の高いハードウェアとソフトウェアを個別に選択しながら、組み合わせて動作させる独自の機能を備えており、最適なスペックのシリコンを搭載したホワイトボックスを配置することが可能です。本ソフトウェアを導入している企業においては、複数のユースケースで40%以上のTCO(Total Cost of Ownership)削減を実現しています。
Arrcus社ネットワークOSソフトウェアの適用領域
本パートナーシップ契約では、1FINITYがArrcus社のトータルソリューションを提供するビジネスパートナーとなり、ネットワーク事業者やエンタープライズ企業、データセンタ事業者に対し、共同でGTM(Go-to-Market)計画を立案しながら、日本を中心にグローバルにビジネスを展開していきます。また、両社は富士通グループに限定することなく、グローバル規模でビジネスパートナーの拡充を進め、パートナー各社が提供するマネージドサービスなどの連携を通じて、ネットワーク設計から保守・運用まで包括的なトータルソリューションを構築し、お客様にとって最適な価値を提供していきます。
富士通はグローバルな顧客基盤を通じて、急速に変化する市場ニーズに対応可能な柔軟かつ拡張性の高いソリューションをグローバルのお客様へ提供していくとともに、Arrcus社のビジネスモデルに加えて、富士通の強みであるAIサービスやコンピューティング技術を組み合わせ、次世代インフラのサービスプロバイダを目指します。
Arrcus 社 Chairman & CEO Shekar Ayyar(シェイカー・アイヤー)のコメント
ソフトウェア、シリコン、光のイノベーションを組み合わせた柔軟なネットワークは、AIデータセンターと5G/6Gネットワークと接続した推論エッジにとって非常に重要です。富士通および1Finityとの戦略的パートナーシップを発表し、両社の強みを富士通の社内利用だけでなく、世界中の企業、サービスプロバイダー、クラウド/ネオクラウド事業者にもたらすことを大変嬉しく思います。
富士通株式会社 執行役員専務(兼)1FINITY株式会社 代表取締役社長CEO 森林 正彰のコメント
AI関連の情報通信量がますます膨大かつ複雑化していく中、ネットワークの存在は極めて重要になっています。Arrcus社のプロダクト(ネットワークOSソフトウェア)は、革新的でパフォーマンスに優れており、様々なお客様ニーズにお応えし最適なネットワークソリューションを提供できます。このパートナーシップにより、ネットワークのブレークスルーを起こすことを楽しみにしています。
URL https://global.fujitsu/ja-jp/pr/news/2025/09/03-01