2026年04月28日 11時35分

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

獺祭と三菱重工、人類初・宇宙空間での清酒醸造試験に成功
「獺祭MOONプロジェクト」第一弾ミッション完了

東京, 2026年4月28日 - (JCN Newswire) - 株式会社獺祭(本社:山口県岩国市、以下、獺祭)と三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下、三菱重工)は、月面での清酒製造を目指す「獺祭MOONプロジェクト」の第一弾ミッションを完遂しました。本ミッションは、獺祭と三菱重工が共同開発した専用の醸造装置と清酒の原材料を国際宇宙ステーション(ISS)へ打上げ、ISS「きぼう」日本実験棟のJAXAの実験装置内部で月面重力を模擬した環境において、人類史上初となる清酒のアルコール発酵過程を確認することに成功しました。ISS「きぼう」船内で発酵を終えたもろみは、地球へ帰還し、今年3月に獺祭の本社蔵にて清酒へ仕上げられ、予定していた「獺祭MOONプロジェクト」第一弾ミッションは全て完了しました。

◆本ミッションの成果

人類初となる地球外での清酒醸造の達成:ISS「きぼう」船内での醸造試験により得られたもろみを、地上で分析した結果、アルコール度数が12%に到達していることを確認し、月面重力の環境下でも地上と同様の製造プロセスで清酒製造が可能であることを実験的に証明しました。一方で、軌道上のデータでは、発酵動態が地上に比べて緩慢になる事が確認され、重力条件が発酵速度に影響を与えることが示唆されました。その詳細については今後研究を予定しています。

宇宙用醸造装置の開発:今回三菱重工が開発・製作した清酒醸造装置は、月面重力を模擬した環境下にて適切に動作し、攪拌機能により試料の発酵を促しつつ温度・アルコール濃度等を各種センサで確認することができました。

獺祭MOON-宇宙醸造-の完成:地球へ帰還した宇宙醸造のもろみ約260gは、獺祭の本社蔵で搾られ、清酒116mlが仕上がりました。獺祭は、得られた清酒のうち100mlをチタン製ボトルに詰めて、1億1千万円(税込)の価格で、挑戦の証として販売しました。売上金は、日本の宇宙開発に寄付する予定です。

今後の宇宙産業における発酵技術への応用:本ミッションで得られた酒粕は、東北大学東谷研究室の協力のもと精密な成分解析を実施し、宇宙空間における酵母の遺伝的変化や発酵食品の地上製造との差異を検証し、今後の宇宙産業の発展に役立てます。

◆獺祭MOONプロジェクトと本ミッションの概要について

「獺祭MOONプロジェクト」は、将来の月面生活におけるQOL(Quality of Life:生活の質)向上を目的とした、月面での酒蔵建造と獺祭の醸造を目指す取り組みです。本ミッションはその第一段階として、獺祭と三菱重工がJAXAのきぼう有償利用制度を活用し、ISS「きぼう」日本実験棟の月面重力模擬環境下にて、宇宙空間での清酒製造技術の概念実証を目的とした試験を実施しました。本ミッションでは清酒の原材料と専用の醸造装置をISS「きぼう」日本実験棟へ輸送し、2週間にわたって宇宙空間での発酵現象を確認しました。

過去リンク:https://dassai.com/news/info/007297.html

◆オールジャパンを掲げた挑戦

本ミッションのもう一つのテーマとして“日本の技術力によってミッションを遂行する”という目標を掲げておりました。宇宙実験やISS「きぼう」の利用については、JAXAのきぼう有償利用制度のもと、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、有人宇宙システム株式会社(JAMSS)、Space BD株式会社、株式会社DigitalBlastによる技術・運用面の支援を受けました。また種子島からISSへと輸送する機体には国産のH3ロケットと国産の新型宇宙ステーション補給機のHTV-X1号機を使用し、軌道上での作業も日本人宇宙飛行士が担当、ミッション全体を通して日本の技術が中核を担いました。また、プロジェクトの策定段階では高砂電気工業株式会社、醸造装置の開発・製作では愛知県(あいち産業科学技術総合センター)、株式会社インタフェース、有限会社工房大倉、原材料の加工には株式会社サタケ、ミッションロゴのデザインは漫画「宇宙兄弟」作者の小山宙哉先生、帰還品の輸送には日本通運株式会社、日本航空株式会社(JAL)を中心に多くの日本企業に協力頂きました。もちろん国際的な協力無くして本ミッションは成し得ておりませんが、本ミッションの中心には必ず日本企業・日本機関が携わり、ミッションを成功へと導いてくださいました。本ミッションの完遂をもって、協力支援頂いた企業・機関の皆様にはこの場を借りて感謝を申し上げると同時に、宇宙開発における日本の存在感を世界へ提示します。

私共が描く「月面でも人々が明るく暮らす未来」の実現にも、日本の技術力が牽引して導いてゆく事を信じています。

獺祭MOONプロジェクトロゴ:

月に人類が移住する未来を見据え、月で暮らす人々の幸せにも獺祭が寄り添いたいという私たちの夢をテーマに、漫画「宇宙兄弟」の小山宙哉先生がデザインを担当しました。

■「獺祭MOONプロジェクト」特設サイト:https://dassai.com/moon/

URL https://www.mhi.com/jp/news/260428.html 

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: エネルギー, 代替エネルギー, エンジニアリング, 宇宙・防衛, 建設, EV, Smart Cities

Copyright ©2026 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.

関連プレスリリース


三菱重工、採用情報サイトを全面リニューアル
2026年04月27日 12時00分
 
三菱重工マリンマシナリと三菱造船、舶用LNG燃料エンジン向けメタン酸化触媒装置の基本設計承認(AiP)を日本海事協会から取得
2026年04月22日 14時20分
 
MHIEC、鹿児島市の一般廃棄物焼却施設「北部清掃工場」の基幹的設備改良工事を完了
2026年04月22日 11時30分
 
MHIEC、仙台市の一般廃棄物焼却施設「松森工場」の基幹的設備改良工事を完了
2026年04月22日 11時30分
 
三菱重工、豪州政府と次期汎用フリゲートの共同開発・生産に関する契約締結
2026年04月20日 11時00分
 
ファーボ・エナジー社とターボデン社が有機ランキンサイクル設備供給に関するフレームワーク契約を締結
2026年04月09日 18時00分
 
三菱重工グループのCrystal Mover Services、米国アトランタ国際空港のAPMシステム「ATL SkyTrain」の設備更新工事を受注
2026年04月08日 11時30分
 
三菱重工、NEDO懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」で第2位を受賞
2026年04月08日 11時30分
 
MHIEC、「県央県南広域環境組合南部リレーセンター建設工事」を完工
2026年04月02日 15時00分
 
三菱重工、産学連携で京都大学に「三菱重工 革新的燃焼ダイナミクス講座」を開設
2026年03月30日 13時30分
 
もっと見る >>

新着プレスリリース


もっと見る >>