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2021年11月11日 13時00分
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Eisai
エーザイ、レカネマブの臨床第IIb相201試験のコアならびにOLE試験より5年間にわたる臨床バイオマーカーと安全性データに関する最新の知見を第14回アルツハイマー病臨床試験(CTAD)会議において発表
東京, 2021年11月11日 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)とバイオジェン・インク (Nasdaq: BIIB、本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、CEO:ミシェル・ヴォナッソス、以下バイオジェン)は、このたび、抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体レカネマブ(開発品コード:BAN2401)の早期ADを対象とした臨床第IIb相201試験およびOpen-Label Extension(OLE:非盲検継続投与)試験における脳内アミロイドβ(Aβ)の減少ならびに5年間の臨床症状に関する新たな臨床、バイオマーカーおよび安全性の観点からの評価について発表しました。これらの知見は、2021年11月9日から12日に米国マサチューセッツ州ボストンおよびバーチャルで開催されている第14回アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD:Clinical Trials on Alzheimer's Disease)のlate-breakingラウンドテーブルセッションにおいて発表され、著名な臨床研究者とともに議論されました。
エーザイは、レカネマブについて、2021年9月に迅速承認制度に基づき、米国食品医薬品局(FDA)に早期AD治療薬として生物製剤ライセンス申請の段階的申請を開始しました。
OLE試験による計5年間のバイオマーカーと臨床効果の研究
18カ月の二重盲検201コア試験の解析後、9~59カ月(平均24カ月)の無投与期間(ギャップ期間)を経て、レカネマブ10 mg/ kg biweekly投与を行うOLE試験が実施されました。OLE試験では、コア試験(投与12カ月および18カ月時点)よりも早い時点(投与3カ月および6カ月時点)の評価を含む12カ月間以上にわたってアミロイドPETによるレカネマブの効果を評価しました。この研究デザインにより、レカネマブ投与を中止、再開することによるバイオマーカーおよび臨床効果への影響を5年間の疾患経過において研究する機会が得られました。
脳内Aβ除去と臨床上のベネフィットの相関
OLE試験におけるアミロイドPET画像読影診断において、治療開始後3カ月という早い時期から脳内Aβ量が低下するとともに、80%以上の被験者(12人中10人)が投与12〜18カ月までに、脳内アミロイドが陰性化し、コア試験の結果との一貫性が確認されました。コア試験のデータから、被験者群全体(相関係数=0.832、p=0.080)および個々の被験者(相関係数=0.201、傾き=0.199、p=0.036)の双方のレベルにおいて、臨床効果(ADCOMS)とAβ減少(PET SUVr)には相関があることが示唆されました。OLE試験から新たに治療された被験者では、治療開始後3カ月という早い時期のアミロイドPETの定量的評価によって脳内 Aβが有意に低下しました。さらに、コア試験のデータから、被験者群全体(相関係数=-0.306、有意差無し)および個々の被験者(相関係数=-0.208、傾き=-3.957、p=0.050)の双方のレベルにおいて、臨床効果と血漿Aβの間の相関も示唆されました。
認知機能の悪化抑制は、疾患修飾効果を示唆している可能性
早期AD被験者のコア試験終了時におけるレカネマブ投与で生じたプラセボとの臨床効果の差は、投与中止後の24カ月間(平均)の無投与期間(ギャップ期間)も維持されました。18カ月のコア試験終了時において、レカネマブ最高用量投与群とプラセボ投与群のADCOMSの差は0.05でした(プラセボ群0.19、レカネマブ群0.14)。また、OLE試験に参加した被験者のみにおいて評価すると、ADCOMSの差(0.10)は、OLE試験開始時まで維持されました(プラセボ群0.28、レカネマブ群0.18)。同様に、CDR-SBとADAS-Cogにおいても、両群ともに臨床症状の進行が観察されたものの、両群間の差は維持されました。さらに、レカネマブ投与中止後の治療効果の持続は、アミロイドPET、血漿中Aβ42/40比、および血漿中p-tau181といったバイオマーカーにおいても観察され、疾患修飾効果の可能性を示しています。
血液検査によるレカネマブ治療効果のモニタリングの可能性
臨床第IIb相試験およびOLE試験で測定された2種類の血液検査として、新たに血漿中Aβ42/40比と血漿中p-tau181のデータが発表されました。血漿中Aβ42/ 40比の変化は、アミロイドPETの変化と逆相関が示唆されました。アミロイドPETと血中Aβの両方が、コア試験において、被験者群全体および個々の被験者の双方のレベルで、ADCOMSとの相関を示しました(PETの相関係数は0.832(被験者群)と0.201(個々の被験者)、血漿中Aβの相関係数は、-0.306(被験者群)と-0.208(個々の被験者))。血漿バイオマーカーを使用して治療効果をモニタリングすることにより、確実なAβ除去後に簡便な用量変更の可能性があります(例えば、投与頻度の減少および/または減量)。
コア試験およびOLE試験におけるARIA-Eおよび症候性ARIAの低い発現率を伴う安全性プロファイル
コア試験で観察された安全性の結果と同様に、レカネマブは忍容性が高く、コアおよびOLE試験におけるレカネマブ10mg/kg biweekly投与のARIA-Eの発現率は10%未満であり、症候性ARIA-Eの発現率は2%未満でした。この安全性プロファイルは、用量漸増を行わずに治療用量からレカネマブの投与を開始することが可能であることを示しています。
エーザイ ニューロロジービジネスグループのチーフクリニカルオフィサーであるLynn Kramer, M.D.は、「最新のレカネマブの知見から、Aβ除去効果の時間経過とその程度、および臨床結果と血液バイオマーカーとの関係について、より深い洞察が得られました。2021年3月に1,795人の早期AD被験者登録を完了した臨床第Ⅲ相Clarity AD試験は、これらの知見を検証することを目的としています」と述べています。
本発表に関する動画および発表資料は、11月12日正午までにエーザイのコーポレートウェブサイトの投資家セクションに掲載される予定です。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2021/news202185.html
概要:エーザイ株式会社
詳細は www.eisai.co.jp をご覧ください。
Source: Eisai
セクター: 金融, バイオテック
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