京都, 2025年7月2日 - (JCN Newswire) - 毎日新聞社などが出資する毎日みらい創造ラボとValuufyは、企業のサステナビリティへの取り組みを支援するために、日本の何世紀も続く経営理念とグローバル基準、実践的な測定フレームワークを組み合わせたサービスを提供するための戦略的パートナーシップを締結しました。この協業により、Valuufyが開発した「ValuuCompass™(バリューコンパス)」と毎日新聞のメディアプラットフォームが融合し、企業がサステナビリティ情報の公開や取り組みを単なるコンプライアンス義務ではなく、戦略的優位性を築くためのツールとして活用する新たな道筋が創出されます。

このパートナーシップは共通のビジョンに基づいています:実践的なサステナビリティの概念は、世界で最も長寿企業が集中する日本の伝統的なビジネス文化にすでに存在しています。残念ながら近年、これらの原則は部分的に忘れられてきました。この協業を通じて、Valuufyの測定フレームワークが、毎日新聞のメディアチャネルを通じてこれらの原則を明らかにし、日本全国そして世界中での洞察を共有・実装していきます。
「長寿企業に日本企業が多いのは偶然ではありません—それは世代を超えてすべてのステークホルダーのニーズのバランスを取ることから生まれています。しかし、つい最近までこれを測定することは不可能でした」とValuufy代表取締役CEOのカイル・バーンズは述べています。「毎日みらい創造ラボ、毎日新聞との協業により、試練の時間のに耐えてきた日本企業の原則を正確な測定方法と結びつけます。私たちは京都から始まり、日本全国に拡大し、そしてこれらの洞察を世界に広げていきます。ValuuCompassはこのバランスの取れたアプローチがなぜそれほど効果的なのかを企業が理解するためのデータを提供します。」
ValuuCompassはすでにグローバル企業でその有効性を実証しています。「マグニフィセント・セブン」の一社であるテクノロジーリーダーとの協業では、Valuufyは競争環境全体にわたる包括的な環境影響評価を完了しました。これにより、実行可能なベンチマーキングは何かを企業は知ることができます。「同様に、日本の主要金融機関や欧州の自動車、金融会社との取り組みは、このモデルが異なる市場やビジネス文化にも適用可能であることを証明しています」とバーンズは付け加えました。
このパートナーシップは、従来のサステナビリティフレームワークの有効性に企業が疑問を持ち始めている時期に結ばれました。多くのフレームワークは、環境的・社会的影響とビジネスの回復力や長期的成功を結びつけることができていません。特に日本企業は迫り来る「サステナビリティ2026問題」に直面しています。市場価値3兆円を超えるプライム市場企業は2027年3月までに包括的なサステナビリティ情報開示を提供する必要がありますが、多くの企業はこの要件を戦略的機会ではなくコストとして捉えています。
「日本企業は、持続的な成功には株主だけでなく社会に対する価値創造が極めて重要だと理解してきました。しかし、近年これらの価値観は部分的に失われてきました」と毎日みらい創造ラボ代表取締役社長の高塚保は述べています。「このパートナーシップの価値は、この直感的な理解を、今日のビジネスリーダーが具体的な指標、数値として理解できるようになることにあります。毎日新聞グループは常に日本のビジネスと社会課題解決を結びつけるアイデアを支持してきました。この協業は過去の知恵と未来のニーズを結びつけることで、日本の伝統にさらに磨きをかけるものになると思います。」
ValuuCompassは非財務指標のための管理ツールとして機能し、組織が長期的な持続可能性を決定する非財務要因を把握・理解し、最適化することを可能にします。この方法論は、何世紀も前から近江商人によって実践されてきた「三方よし」という原則から直接インスピレーションを得ています。Valuufyはこの知恵を「七方よし」へと拡張し、現代のビジネスが企業、従業員、顧客、ビジネスパートナー、株主、社会、自然という7つの主要なステークホルダーグループにわたってバランスの取れた価値を創造する必要性を認識しています。Valuufyはこの7つのステークホルダーフレームワークを正式に企業憲章に組み込んでおり、グローバル規模でも独特な存在となっています。
このアプローチは、測定可能な影響評価に課題を抱えるサステナビリティチームや、ポートフォリオ評価と知的資本開発を通じた価値創造のためのより良いガイダンスを求める投資会社にも役立ます。同様にValuuCompassは、企業の統合報告書など一般に開示されている情報と、その企業の実態・実情との差異を明らかにすることで、バリューウォッシングなどのコミュニケーション上のリスクを可視化し、企業の対外的な評判形成の管理にも役立ちます。さらに、ValuuCompassは投資家や経営陣が見落としがちな非財務リスクを定量化し、財務パフォーマンスに影響を与える可能性のある隠れたリスク要因を事前に特定することで、より適切な投資判断と経営判断を支援します。そして昨今のアクティビストによる株主提案に対し、透明性が高く精度の高いデータで根拠を示し、株主との健全な対話を実現することに役立ちます。
今回の協業では、サステナブルなビジネスモデルを体現する日本企業の事例を調査し、サステナビリティと価値創造の未来について経営者や有識者との対話を特集していきます。毎日グループの「週刊エコノミスト」は5月にValuufyを取り上げました。今後は日本の伝統的なビジネス価値観が次世代のサステナビリティ思考とどのように結びついていくかを探求するコンテンツなども検討しています。
ValuuCompassアプローチが組織のサステナビリティ価値の理解と向上にどのように役立つかについて詳しく知りたい方は、learnmore@valuufy.comまでお問い合わせいただくか、 www.valuufy.com をご覧ください。
Valuufyについて
京都で生まれのValuufyは、同志社大学価値研究センターでの10年間の研究を基盤としており、サステナビリティへの取り組みの実情を測定可能な数値的な価値に変換します。同社は、包括的なサステナビリティリスク評価、競合ベンチマーキング、および組織が隠れたサステナビリティ機会を活用するのに役立つ戦略的改善ロードマップを提供しています。同社のValuuCompassフレームワークは、45のグローバルフレームワークから1,200以上のサステナビリティ指標を抽出し、7つの主要なステークホルダーグループに渡って実用的な洞察に変換し、組織に完全なビジネスエコシステムへの影響、リスク、その価値、およびその改善方法に関する明確なデータを提供します。
毎日みらい創造ラボについて
日本で最古の日刊紙である毎日新聞のグループで、イノベーションハブとして2017年に設立されました。社会課題解決に取り組みスタートアップへの出資のほか、シード期のスタートアップに向けたアクセラレーションプログラムを行っています。自治体のスタートアップ支援事業への伴走なども行っています。
お問い合わせ先:
Valuufy株式会社
news@valuufy.com
報道関係者お問い合わせ先:
毎日みらい創造ラボ
mirailab@mainichi.co.jp
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