TOPページ
|
英語
日本語
|
CONNECT WITH US:
ホーム
JCNについて
サービス
お問い合わせ
会員企業ログイン
*
ホーム
プレスリリース
2021年09月30日 09時00分
Source:
Lux Research
ラックスリサーチ、産業部門の脱炭素化技術を評価するためのフレームワークを取り上げたレポートを発表
世界の二酸化炭素排出量の21%を占める産業部門が成長を維持しつつもカーボンニュートラリティを達成するためには、現在また将来的に利用可能な3つのレベルの技術を深く理解し活用することが不可欠であるとラックスリサーチは指摘
マサチューセッツ州ボストン, 2021年09月30日 - (JCN Newswire) - 産業部門は世界の二酸化炭素(CO2)排出量の21%を占めており、セメント、製鋼、化学工業などの産業部門が中心となり、年間9ギガトン以上のCO2を排出しています。そのため、セメント、製鋼、化学工業の3産業を脱炭素化することのみで、世界の産業排出量は半分まで削減することが可能となります。ただし、これら産業は長期的に成長し続けることが予測されており、増加する製品需要を満たしつつも、いかにカーボンニュートラリティを達成することができるか、という点が、産業部門における脱炭素化の大きな課題です。
産業部門において脱炭素化へ向けたロードマップを確立するためには、現在、そして将来的に利用可能な技術を深く理解し、今後より厳しくなることが予想される気候・環境政策や規制にも適切に対応できるよう、準備を進めていくことが不可欠です。
そこで、ラックスリサーチの新しい報告書、『Decarbonization of Industry: The Path Toward Carbon Neutrality(産業部門の脱炭素化:カーボンニュートラリティへの道のり)』は、産業部門における脱炭素化技術を評価するためのフレームワークを紹介しました。
脱炭素技術は、導入の複雑さという観点から、3つのレベルに分類することができます。
●当座しのぎの技術(Makeshift technologies):これら技術は産業プロセスの主要段階を変更することなく排出量の削減に貢献します。これらは、効率面におけるギャップ、原料の炭素集約度、またはプロセスの最後に放出される廃棄物への対応による脱炭素化を目指すものであり、工業プロセスのコア技術および基本は変わりません。
●後付け(レトロフィット)技術(Retrofit technologies):これら技術は、産業プロセスの一つまたは複数の主要段階を変更することで排出量を削減します。これらは、既存のプロセスフロー内に収まる新しい低炭素バリアントをコアプロセスユニットに追加したり入れ替えたりすることで脱炭素化を目指します。ただし工業プロセスの基本は変わりません。
●変革技術(Transformational technologies):これら技術は、産業プロセスの根本を変えることで排出量を削減します。これらの技術は、既存の主要なプロセスユニットを排除し、既存の産業プロセスフローを完全に変換することによって脱炭素化を目指します。これらは、主に、熱化学プラットフォームを生化学または電気化学プラットフォームに置き換えることになります。
ラックスリサーチのシニアアナリスト、Runeel Daliahは次のように説明しています。
『これらの3つのレベルの技術は、産業の脱炭素化の構成要素と考えられるべきです。産業の脱炭素化は、あたかも単一の概念であるかのように取り上げられることが多いものの、産業部門の各種課題に対応可能な唯一のアプローチや解決策というものは存在しません。産業部門の脱炭素化は、特定の産業およびそのコアプロセスに特有の、多様な技術それぞれに適用することによって実現されます。
ただし、産業部門の脱炭素化は非常に複雑であるのが現状です。産業部門の工場やプラントは、しばしば数十億ドルにも及ぶ高額の投資を必要とし、数十年をかけて建設されてきました。2050年までにカーボンニュートラリティ達成を目指す企業は、過去3世紀にわたって依存してきた熱化学プラットフォームから、わずか30年で、変革技術を活用し、脱炭素を達成する必要があります。
また、産業部門の脱炭素化は、工業製品における競争上の懸念をもたらします。コンシューマー側で低炭素製品の採用を促進する規制がなければ、脱炭素化は地域レベル、あるいは世界レベルで産業界の競争力低下につながる可能性があります。化石燃料を基盤とした製造に対する経済的ペナルティのみでは、産業部門の脱炭素化を支援するには不十分です。世界的に産業部門がカーボンニュートラリティへと移行するためには、各国において低炭素製品の輸入や消費に対するインセンティブを導入することが必要です。』
詳細はレポートのエグゼクティブサマリーをダウンロードしてご確認ください。
https://bit.ly/3uaw5Zu
また本調査を担当したRuneel Daliahへのインタビューは、
press@luxresearchinc.com
より受け付けております。
ラックスリサーチについて
ラックスリサーチ(本社:米国ボストン)は先端技術の事業性評価・動向調査を専門とする米系調査会社です。世界の大手企業、政府系機関、コーポレートベンチャーキャピタル、大学、スタートアップ企業を主なクライアントとし、先端技術が生み出す事業機会特定をサポートしています。
データに基づく分析。信頼できるオピニオン。より良い意思決定を、より早く。
詳細は www.luxresearchinc.com/ja/homeをご覧ください。またEight企業ページ(
https://8card.net/c/5908389
)、LinkedIn(
https://www.linkedin.com/company/lux-research/
)やTwitter (@LuxResearch)にてラックスリサーチの最新情報をフォローしていただくことが可能です。
お問い合わせ先:
ラックスリサーチ
戸口久子
hisako.toguchi@luxresearchinc.com
Source: Lux Research
セクター: 化学, 代替エネルギー, デジタル
Copyright ©2025 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.
関連プレスリリース
ラックスリサーチ、産業部門の脱炭素化技術を評価するためのフレームワークを取り上げたレポートを発表
2021年09月30日 09時00分
ラックスリサーチ、電気自動車向け高速充電とバッテリースワップの経済性を比較・評価したレポートを発表
2021年07月27日 09時00分
ラックスリサーチ、電気自動車向け高速充電とバッテリースワップの経済性を比較・評価したレポートを発表
2021年07月27日 09時00分
持続可能なプラスチック:2030年時点でプラスチック製造量の15%以上を持続可能なプラスチックが占めることに(ラックスリサーチ調べ)
2021年04月22日 09時00分
持続可能なプラスチック:2030年時点でプラスチック製造量の15%以上を持続可能なプラスチックが占めることに(ラックスリサーチ調べ)
2021年04月22日 09時00分
バッテリー式電気自動車(BEV):収益性向上にはバッテリーの低価格化以外にもより効率的なパワートレインが極めて重要(ラックスリサーチ調べ)
2021年04月15日 09時00分
バッテリー式電気自動車(BEV):収益性向上にはバッテリーの低価格化以外にもより効率的なパワートレインが極めて重要(ラックスリサーチ調べ)
2021年04月15日 09時00分
ラックスリサーチ、デジタル分野で注目すべきスタートアップを発表
2021年03月11日 09時00分
ラックスリサーチ、デジタル分野で注目すべきスタートアップを発表
2021年03月11日 09時00分
ラックスリサーチ、2021年にエレクトロニクス・IT分野で注目すべき技術トップ5を発表
2021年03月04日 09時00分
もっと見る >>
新着プレスリリース
三菱重工、バイオエタノール膜分離脱水システム開発のパイロットプラントで所期性能達成
2025年09月12日 11時50分
KKR、トプコンに対する公開買付けを完了
2025年09月11日 17時00分
川崎市×富士通で、古着類等の回収・リサイクル、CO2削減貢献量の可視化をスタート
2025年09月11日 10時20分
IFBH Interim Results Shine: Outpacing Industry Growth with Promising Value-Growth Prospects Catalyzed by Stock Connect
2025年09月10日 12時17分
三菱造船、独立行政法人国立高等専門学校機構富山高等専門学校殿向け練習船の命名・進水式一般見学募集開始
2025年09月10日 11時30分
LEXUS、「IS」の新型モデルを世界初公開
2025年09月09日 13時40分
三菱重工グループ、外来植物駆除のボランティア活動を秋田県藤里町で展開
2025年09月09日 12時00分
富士通、AIの軽量化・省電力を実現する生成AI再構成技術を開発し、富士通の大規模言語モデル「Takane」を強化
2025年09月08日 11時20分
Honda、新型「PRELUDE」を発売
2025年09月04日 16時00分
CNN、グローバルのトレンドや影響力、イノベーションを探るマルチプラットフォーム型の新シリーズ「Seasons」を放送開始
2025年09月04日 11時20分
富士通、1FINITY、米Arrcus、AIを支える革新的なネットワークソリューションの提供に向けて戦略的パートナーシップを締結
2025年09月03日 10時35分
me88 news Launches as a New Sports Journalism Platform with Comprehensive Multi-Sport Coverage and Expert Analysis
2025年09月01日 15時00分
Honda、2025年7月度 四輪車 生産・販売・輸出実績を発表
2025年08月28日 15時15分
トヨタ、2025年7月 販売・生産・輸出実績を発表
2025年08月28日 13時40分
Poolbetx Token (PBX) - The World's First Crypto i-Gaming Digital Chip
2025年08月28日 11時00分
T-RIZE and Republic Launch 'Vision 60' to Expand Institutional Access to Tokenized Real Estate
2025年08月27日 21時00分
富士通、医療機関の経営効率化と安定的な医療サービスの提供に向け、ヘルスケアに特化したAIエージェントの実行基盤を構築
2025年08月27日 13時15分
三菱ロジスネクスト、「国際物流総合展2025第4回INNOVATION EXPO」に出展
2025年08月27日 11時30分
エーザイとバイオジェン、アルツハイマー病治療剤「レケンビ」(レカネマブ)をドイツ、オーストリアにおいて新発売
2025年08月25日 16時00分
芝浦工大・早大・富士通、量子コンピューターによるロボットの姿勢制御手法を開発
2025年08月25日 13時00分
もっと見る >>