2025年03月12日 14時15分

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.

MHIET、6気筒500kWクラスの水素エンジン発電セットで定格出力を達成

東京, 2025年3月12日 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社(MHIET、社長:古殿 通義、本社:相模原市中央区)はこのほど、相模原工場内の500kWクラス水素専焼エンジン発電セット(注1)実証設備において、水素100%燃料を用いた運転での定格出力(435kW/1,500回転)を達成しました。今後、安全性や信頼性の評価を進め、製品化に向けたプロセスを加速していきます。

実証試験は、MHIETがすでに水素100%で安定燃焼できる技術を確立している単気筒エンジンではなく、実際の製品を想定した水素専焼エンジン発電セットを使用している点が特徴です。新たに自社で設計・製造した6気筒500kWクラスの水素専焼エンジンを搭載し、また水素の特徴(注2)に対する安全機能を追加した補器類を備えた発電セットで、エンジン・発電機・補器類を含むシステム全体の検証を実施してきました。

今回、エンジンの起動から定格出力までの発電、および停止動作までの実際の発電セット製品同様のシーケンスで、一連の動作をすべて水素100%燃料で安定的に運転可能であることや、異常時の保護機能などが有効に機能することを確認しました。MHIETは、水素専焼エンジン発電セットの設計、製作、実証に至るまでの工程を自社工場内で一貫して遂行する開発サイクルを構築しており、一連の実証試験で得た結果を迅速に製品に反映することが可能です。今後の製品化に向けて、信頼性評価や安全性評価を引き続き実施します。

レシプロエンジンは、その機構上、さまざまな燃料を燃焼させることができ、低・脱炭素社会の実現に向けた燃料転換(エナジートランジション)においても、重要な役割が期待されています。中でも水素専焼エンジンを用いた発電セットは、純水素を燃料とすることで、燃料の燃焼によるCO2を排出することなく、分散型電源の脱炭素化に貢献可能です。MHIETは製品化に向けたプロセスを加速し、水素利用拡大による脱炭素社会実現を目指します。

URL https://www.mhi.com/jp/news/25031201.html 

Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: エネルギー, エンジニアリング, 宇宙・防衛, 建設, EV, Smart Cities

Copyright ©2025 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.

関連プレスリリース


三菱重工、バイオエタノール膜分離脱水システム開発のパイロットプラントで所期性能達成
2025年09月12日 11時50分
 
三菱造船、独立行政法人国立高等専門学校機構富山高等専門学校殿向け練習船の命名・進水式一般見学募集開始
2025年09月10日 11時30分
 
三菱重工グループ、外来植物駆除のボランティア活動を秋田県藤里町で展開
2025年09月09日 12時00分
 
三菱ロジスネクスト、「国際物流総合展2025第4回INNOVATION EXPO」に出展
2025年08月27日 11時30分
 
三菱重工サーマルシステムズ、ニュージーランドの「People's Choice Award」を受賞
2025年08月07日 11時45分
 
三菱重工、豪州次期汎用フリゲートの共同開発・生産について発表
2025年08月05日 15時00分
 
三菱重工、開発中の無人機による災害発生時の救援物資輸送を実証
2025年07月31日 12時30分
 
三菱重工、シンガポール「センカン・プンゴルLRT」向け新車両が営業運転を開始
2025年07月16日 14時40分
 
三菱重工、北海道電力苫東厚真発電所向け国内最大規模のCO₂回収設備の基本設計を受注
2025年07月07日 11時30分
 
MHIET、水素混焼が可能な450kWガスコージェネレーションシステムの販売開始
2025年07月04日 14時05分
 
もっと見る >>

新着プレスリリース


もっと見る >>