TOPページ
|
英語
日本語
|
CONNECT WITH US:
ホーム
JCNについて
サービス
お問い合わせ
会員企業ログイン
*
ホーム
プレスリリース
2021年06月10日 11時00分
Source:
Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
MHIENGとDrax社、世界初・商用規模でのネガティブ・エミッション実現に向け協業
英国バイオマス発電所における最新CO2回収技術ライセンスの長期使用で契約締結
東京, 2021年06月10日 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)と英国の大手電力会社Drax社(Drax Group plc)は、Drax社が英国ノース・ヨークシャー州に保有するバイオマス発電所からCO2を回収するBECCS(Bio Energy with Carbon dioxide Capture and Storage)プロジェクトにおいて、MHIENG 独自のCO2回収技術「Advanced KM CDR Process(TM)」を長期使用することで合意し、このほど契約を締結しました。
この世界最大の脱炭素化プロジェクトは、植物由来の燃料を使うことによりCO2排出量を正味ゼロ(カーボン・ニュートラル)にできるDrax社のバイオマス発電と、排ガスからのCO2回収技術を組み合わせ、商用規模における世界初のネガティブ・エミッション(CO2排出量が正味マイナス)実現を目指すものです。MHIENGとDrax社はバイオマス発電所を対象にCO2回収パイロット試験を2020年秋から実施しており、米国における世界最大のCO2回収プロジェクトを実現したMHIENGの実績や、多種多様な排ガス源に対応できる技術力、最新の改良型CO2回収技術が評価されたものです。MHIENGは今回、CO2回収ライセンスの供与、プロセス設計およびEPC (設計・調達・建設)支援を行うほか、吸収液の供給なども担います。
2030年までにカーボンネガティブ企業になることを目標に掲げるDrax社にとって初となる今回のBECCSユニットは、2024年中に同発電所内での建設が開始し、早ければ2027年にも稼働を開始する予定です。年間のCO2排出量を世界最大量となる約800万トン以上(現在世界最大量である北米プロジェクトの約5倍相当)削減可能であるため、COP26の議長国である英国政府が掲げる2035年までのCO2排出量78%削減という目標の達成に大きく貢献することが期待されています。
MHIENGが今回提供するAdvanced KM CDR Process(TM)は、MHIENGと関西電力株式会社(KEPCO)が共同開発したものです。MHIENGがこれまで納入した商用のCO2回収プラント13基全てで採用されているアミン吸収液「KS-1(TM)」に技術改良を加えた「KS-21(TM)」が採用されており、KS-1(TM)と比べて再生効率に優れ劣化も少ないといった特長があることから、運用コスト改善など経済性の向上も期待できます。本プロジェクトは、ノルウェーのモングスタッドCO2 回収技術センター(TCM:Technology Centre Mongstad)で実証試験を行っているKS-21(TM)の商用における実用化第一号となります。
また三菱重工は、2021年7月1日付で、MHI-EMEA(欧州・中東・アフリカ三菱重工業株式会社)のロンドン本社に脱炭素事業の拠点として「DBD(Decarbonisation Business Department)」を設置し、英国におけるCCS(Carbon Capture and Storage)サプライチェーンの強化を検討。英国をはじめとする欧州・中東・アフリカ地域での脱炭素化プロジェクトに貢献していきます。
MHIENGとDrax社は、本プロジェクトを通じた世界初となる商用規模でのネガティブ・エミッション実現に向けて引き続き協力し、地球規模での温室効果ガス削減に向けた取り組みを継続していきます。
【今回の契約に対するコメント】
Drax社のウィル・ガーディナーCEO:
「気候変動に対応するため世界全体が行動に移す必要があります。今回の契約は、今後10年の気候変動対策に弾みをつけるとともに、ポストCOVIDの経済回復のきっかけとなる可能性があります。BECCSのようなCO2回収技術は、気候危機への対応のために世界的に必要とされています。BECCSは大気からCO2を永久に除去するだけでなく、クリーンかつグリーンな経済成長に必要とされる信頼性の高い再生可能な電力を供給します」。
MHIENGの寺沢 賢二 取締役社長 CEO:
「Drax社の技術パートナーに選ばれたことを大変光栄に思います。当社のCO2回収技術が、英国および世界のネットゼロ目標の達成に大きく貢献できると確信しています。我々は英国におけるプレゼンスを拡大し、EMEA地域全体にCO2回収技術を展開するための拠点を構築していきます。また当社は、30年以上にわたる研究開発活動と世界各国での実績に支えられた、信頼性が高く経済的に実現可能なCO2回収技術を提供することで、地球規模での温室効果ガス削減および三菱重工グループが掲げるエナジートランジション(低環境負荷エネルギーへの転換)の実現を目指します」。
Drax社について
Drax社は、英国ノース・ヨークシャー州の民間電力会社で、ゼロカーボンで低コストなエネルギーの未来を実現することを目標としています。2019年にはBECCS技術を用いて、2030年までにカーボン・マイナスにする旨を発表しました。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
https://www.drax.com/
KM CDR Process(TM)とAdvanced KM CDR Process(TM)について
MHIENG(当時、三菱重工)は、1990年から関西電力と共同でCO2回収技術KM CDR Process(TM)やAdvanced KM CDR Process(TM)の開発に取り組んでいます。2021年6月現在、KM CDR Process(TM)を用いたプラントを13基納入しており、現在、さらに2基建設中です。MHIENGは、この分野における世界のリーディングカンパニーです。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/210610.html
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
Source: Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.
セクター: エネルギー
Copyright ©2025 JCN Newswire. All rights reserved. A division of Japan Corporate News Network.
関連プレスリリース
三菱重工、ベトナムのオモン第1火力発電所向け既設ボイラーの設備更新を受注
2025年11月05日 15時00分
三菱重工とICM社、バイオエタノール膜分離脱水効率向上に向け戦略的提携に合意
2025年11月05日 12時30分
三菱重工機械システムが「Japan Mobility Show 2025」に出展
2025年10月28日 12時00分
三菱重工グループ「SUSTAINABILITY DATABOOK 2025」を発行
2025年10月27日 10時30分
三菱重工、統合レポート「MHI REPORT 2025」を発行
2025年10月17日 16時00分
三菱重工サーマルシステムズ、豪州市場向けエアコンが高評価
2025年10月17日 12時00分
MHIEC、金沢市から「東部環境エネルギーセンター」の基幹的設備改良工事を受注
一般廃棄物焼却施設の長寿命・省エネ化、CO₂削減を実現
2025年10月16日 11時30分
三菱重工、人事異動を発表
2025年09月22日 14時00分
NTTと三菱重工、大気の影響が強い環境下でのレーザ無線給電で世界最高効率を達成
2025年09月17日 16時00分
三菱重工、バイオエタノール膜分離脱水システム開発のパイロットプラントで所期性能達成
2025年09月12日 11時50分
もっと見る >>
新着プレスリリース
OBI-902、米国FDAより胆管癌治療を対象とした希少疾病用医薬品指定を取得
2025年11月17日 23時00分
OBI-902 has been granted by US FDA for Orphan Drug Designation for the Treatment of Cholangiocarcinoma
2025年11月17日 21時00分
富士通、Business Creation LabでAWSジャパンと流通・サービス業界の未来を変革、生成AIで加速
2025年11月17日 12時00分
Chuangxin Industries Holdings Limited, a Green Electrolytic Aluminum and Alumina Producer, Announces its Plan to List on the Main Board of the Hong Kong Stock Exchange
2025年11月14日 14時14分
アリックスパートナーズ、世界のEVバッテリー業界レポートを発表
2025年11月14日 11時00分
Between Clouds and Sea: Discovering the Beauty of Taiwan's Caoling Historic Trail
2025年11月13日 21時00分
Research findings confirm Hong Kong's continued 'superconnector' role in global and regional supply chain transformation
2025年11月13日 18時24分
Kaspersky GReAT、数年間の沈黙を経て新たなHackingTeamスパイウェアが活動していることを特定
2025年11月13日 16時00分
トヨタ、米国事業に対し今後5年間で最大100億ドルの追加投資を発表
2025年11月13日 00時15分
DABOGOSA Launches Global Online Store Dabogosa.com to Expand Its U.S. and Global Reach
2025年11月11日 22時00分
KKR、フォーラムエンジニアリングに対する公開買付けを開始
2025年11月10日 15時30分
KOCCA's WelCon Marketplace Expands Global K-Content Collaboration with 2025 Virtual Exchange Event
2025年11月08日 01時30分
Winvest Group Announces Strategic Partnership with Greater Bay Area RWA Incubator; Southeast Asia Headquarters to Be Established in Malaysia
2025年11月06日 22時30分
Excent Capital Announces Swap-Free Trading on All U.S. Stocks and Indices
2025年11月06日 17時00分
MOVA公チェーンのネイティブトークン取引が正式開始、派生プロトコルMOVA Liquidが新たな分散型金融の潮流をリード
2025年11月06日 17時00分
富士通、日本年金機構様の「ねんきんチャットボット」の運用支援に生成AIを活用し、新たにAIチャットボットサービスの構築を開始
2025年11月06日 10時30分
三菱重工、ベトナムのオモン第1火力発電所向け既設ボイラーの設備更新を受注
2025年11月05日 15時00分
TOYOTA、2026年3月期 第2四半期決算を発表
2025年11月05日 15時00分
三菱重工とICM社、バイオエタノール膜分離脱水効率向上に向け戦略的提携に合意
2025年11月05日 12時30分
From Hong Kong Airport to Hengqin: Chimelong Ferry Sets Sail for a Worry-Free Journey
2025年11月04日 17時00分
もっと見る >>